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東京酸素ステーション求人条件!「施設によりかなり差がある」施策への批判や疑問

東京酸素ステーション 求人

医療崩壊状態、新型コロナウイルスの爆発的拡大により医療崩壊に近い現状を踏まえ、政府が打ち出した対策として開設予定のTOKYO酸素ステーション。求人条件についてSNSで看護師間の話題になっています。

酸素ステーションについても批判や不明な点がまだ多く、どんな条件が提示されているのか現在までの情報をまとめました。

新型コロナウイルス感染者急増で医療崩壊寸前!

全国的に毎日新型コロナウイルス感染者が爆発的に拡大する中、8月18日現在で、東京都の新たな感染確認者数5,386人。全国的にも上昇中での現在、大都市を中心にすでに医療崩壊が起きています。

昨今、高熱や呼吸困難などで救急車を呼んでも受け入れ先が決まらず250回断られ長時間救急車で待機するというように救急搬送が困難なケースや、自宅療養を指示され、自宅療養中に急変し死亡して発見される例も連日報道されています。

8月13日、菅首相が新たなコロナ対策として、「新型コロナウイルス陽性者が自宅療養中に酸素投与が必要となった場合に、酸素ステーションを設置して対応する」との発表がありました。

酸素ステーション施策への批判

引用元:時事メディカル

酸素ステーション設置を受けて、昨年酸素ステーションを考案した神奈川県医療機器対策統括官の阿南秀明氏が批判コメントを出しました。「この事態は異常です!本来こんなのはあるべきじゃない。あえて批判しますけど、酸素ステーションを作れば解決するなんてとんでもない。解決策ではなく”繋ぎ”です。」

ではなぜ酸素ステーションを考えたのでしょうか。「災害医療の発想です。入院して治療すべきだが、病床が確保されるまでの時間繋ぎ。本当に最低限の応急救護所の医療がある。その考え方でとにかく酸素だけあれば命が繋がる。だから酸素を投与して病院に入院治療するという命を繋ぐための施策です。」と8月17日放送のめざまし8で訴えました。

その他、宇都宮市インターパーク倉持呼吸器内科院長の倉持仁さんはSNSで、酸素ステーション残念だが意味がない、と痛烈批判しています。

「酸素ステーション残念だが意味がない。その前に投薬が必要。未治療で酸素だけをもらい、苦しむ場所にしかならない。そんな地獄で働きたくない、地獄。最大限の危機感をもち病院として機能させてください。為政者が命を軽視し見殺しにする気か!自分もそこに行って現実を見よ!」

そしてTBSの番組Nスタで、「対症療法に過ぎない、呼吸不全の患者さんには酸素投与と投薬を同時に行う。そうしないと間に合わないし、感染拡大を減らすような政策が何も取られていないのが問題だと思う」と話しました。

感染管理専門職の坂本史衣さんはSNSで現状を表し有益な取り組みだと思うが、感染者を減らさないと、焼け石に水。と的確なコメントをツイートしています。

他にも医療現場で実際に働いている医療関係者からの批判や疑問が多く見受けられます。

酸素ステーションってどんなところ?

そんな専門家の否定的な意見が多い酸素ステーションですが、一体どんなところでしょう。

酸素ステーションという名前が先行してしまって、苦しいのに酸素もらいに歩いていけない、どうやってもらいにいけばいいの?などSNSでもいろんな意見が飛び交っていますが、

1.新型コロナウイルス感染者が自宅療養中に症状が悪化し

2.救急車を要請した人のうち、救急隊員が比較的軽症と判断した場合に

3.救急車で酸素ステーションまで搬送される

4.もし回復した場合は医療機関に入院せず、自宅療養に戻る

というように、呼吸が苦しくなった場合や、救急隊員が必要と判断した場合は、病床がある限りは酸素ステーションを利用できるという手はず。

東京都の酸素ステーション内の施設はまだ公開されていませんが、政府の発表に先駆けて8月7日から神奈川県独自の酸素ステーション(かながわ緊急酸素投与センター)を稼働させていますので、イメージをつかめるようにその画像をご覧ください。(神奈川県は、横浜市内のホテルの中に設置しました。)用意された24床は瞬時に埋まってしまったようです。これまでに計名が搬送されましたが、全入院したそうです。

神奈川県では、入院するまで1、2日の短期入所の予定が、ベッドが空かずに滞在日数が伸びているのが現状だそうです。

今年2月2日に公開された酸素ステーション

引用元:日本経済新聞

ニュースサキドリでは、実際に酸素ステーションで医療者が対応している状況を報道していました。

東京酸素ステーションの求人条件

今月8月21日から順開設予定にある400床の東京酸素ステーションの内容は、まだ公開されていません。酸素ステーションの設置が話題となっていますが、実態が不明なため派遣会社からのメールを受けた方がツイートしたことで関心が集中しました。

TOKYO酸素ステーション(渋谷区:旧こどもの城)の看護師求人条件

TOKYO酸素ステーションの看護師求人条件を、実際に調べてみました。

派遣会社MCナースネットのホームページより

★東京都酸素ステーション求人情報★

酸素ステーション(渋谷区表参道)看護師求人

規模:130床 24時間運営

体制:医師1~2名、看護師15~25名体制/2交代シフト制

時給:2,990円+特別勤務手当5,000円/回

月給57万以上も可能。

条件:正看護師

付与備品:ガウン・フェースシールド、マスク、手消毒等となっています。

開設は8月21日を予定していますが、業務量が不透明な状況です。運営オペレーションの確率まで開設後メンテナンスを繰り返していき、業務フローの確率を目指します。立ち上げ期は手持ち無沙汰になるのか、いきなり降るスロットの現場になるのか開設してみないとわかりません。

とあります。

業務内容の詳細:・点滴、心電図(12誘導)酸素ステーションにおける看護業務

          ・新型コロナ陽性者入所者全員を医師が診察
          ・酸素投与及び投薬
          ・血中酸素飽和度、心電図等を常時モニタリング

この案件に対し、派遣看護師が複数人SNSでツイートし関心を集めています。

・「TOKYO酸素ステーション」の求人メールが来た。なんか色々謎がおすぎる。

・酸素ステーションの求人、恐ろしや。日勤21日で月給60万が高級なのかわからない。

・業務量不透明過ぎ。似たような求人がコメディカルにもきていて震えた。

・夜勤だけでも一回5万円以上。でも業務内容や量が不透明すぎて恐ろしいです。

給与は魅力だが業務内容の不透明さに不安と足がすくんでいるという懐疑的な意見が多いですが、中にはとても前向きに捉えている方もいらっしゃるようです。

・酸素ステーションの求人とても気になる。月給57万で酸素管理だけでその給与はいいから転職しようかしら。

この条件から不明なところは、医師が常駐しているのか、急変した際の対応ができる医療機器や医療者がいるのか、また130名に対し、医師が圧倒的に不足しており、看護師も経験を問わないため、一度に急変患者が重なると医療機器があっても助からない命が出てきてしまう可能性も否定できません。やはり、過酷な勤務体制と言えるでしょう。

かながわ緊急酸素投与センター(横浜市)の求人条件

ここで、いち早く開設した神奈川県横浜市にある酸素ステーションの求人は、どんな条件で準備されていたのかを比較をしてみたいと思います。

★新型コロナ感染症両用者への緊急的な酸素投与施設求人情報★

場所:横浜市中区「関内駅」徒歩5分。

規模:24床(患者数未定)

体制:医師が1名、23時間常駐(交代)です。

勤務時間:日勤8:30~17:30,(休憩75分)17:00~翌9:00(休憩150分)

時給:2,800円 日勤帯の日給20,860円、夜勤帯 43,000/回

条件:臨床経験3年以上の正・准看護師

業務内容:体温測定(起床時、出勤時、休憩時、帰宅時)の確認及びスタッフの健康管理。スタッフの感染予防指導。PPEの着脱指導、介助など。衛生環境整備等。(その他詳細が記入されています。)

この施設に関するツイートは見当たらなかったのであまり話題にならなかったようです。

しかし、このセンターで働く医療従事者は通常の医療を提供できず、胸が張り裂けそうなくらい辛いと語っており、精神的な苦悩は相当なものだと推測できます。

2つの施設には規模や医療環境、人材も異なるので端的に比較できるものではないという前提条件のもと、開設前の条件や勤務形態を比較すると差がかなりあることがわかりました。

神奈川県は今年2月にすでに酸素ステーションの準備を藤沢市で行なっていたため、準備期間に余裕があったこと、また今回のTOKYO酸素ステーションは、そもそも7月に開設された東京入院待機ステーションがあるため、酸素ステーションの設置はとりあえず病床を確保してから内容を決めるという準備がまだ整わずに開設してしまうことも懸念されます。

感染者の命をつないで助けることが急務だと世界共通の意識だと認識していますが、その命を支える医療関係者は、新型コロナウイルスが世界に蔓延してからこれまで1年8ヶ月、継続して過酷な労働を強いられ心身ともに疲弊しています。その医療者の命もできる限り安全に体制を敷いて欲しいところです。

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